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見られる恐怖
この間ブックオフで衝動買いした本を読み終わったので感想をば
「箱男」
安部公房 著
新潮文庫
約238p
うーん・・・なんというか、わかったようなわからないような、頭がおかしくなりそうな本。
まず「箱男」というタイトルから目を引くというかどういう話なのかさっぱり想像できない。で、どういう話なのかと聞かれると・・・・それも上手く説明できないのだけれど、段ボール箱を頭から被り、個を消し街中を彷徨する「箱男」の話・・・・っていう時点でもうわけわかめ(ヽ'ω`)
こういう表現は失礼なのかもだけど、夢野久作の「ドグラ・マグラ」のようにいくつもの場面と物語が目まぐるしく展開してしかもそれらが相互に関わりあっていて、なんとも複雑な構成になっている。
読み進むにつれ主観者が入れ替わり、贋者と本物、妄想と現実が重なり合って交代してと、本当に気を付けて読まないと頭がぐるぐるしてわけわかんなくなってしまう(ヽ'ω`)
まあ、私の読解力が足りないんだろうなあ。
それでもちょっとは分かったり共感するところがあって、それは「見られる」ことの怖さ。だったり「見る」ことの愉悦?だったり。見られることの恐怖というか居心地の悪さは私自身何度も経験しているので、見るだけの立場である箱男は凄く羨ましくて、読んでいるうちは半ば本気で箱男になろうかとすら思った。
最後の章は何を表しているのだろうか?「彼女」に近づけないことの比喩なのだろうか?